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アデランス「HP-1」の特徴・料金まとめ【アデランス元社員が暴露】

2012年頃に「新・編み込み方式」としてアデランスから発売されたHP-1。

「自然さとタフさを兼ね備えたカツラ」と呼ばれ、今でもアデランスにラインナップされている商品である。

HP-1については正直あまり思い出はないのだが、今回は記憶を蘇らせて「HP-1」について解説していこうと思う。

参考になるかどうかは分からない(笑)

アデランス公式HPはこちら

アデランス「HP-1」の特徴は?

アデランス「HP-1」の特徴は下記の通り。

  • 新・編み込み方式でつけっぱなし
  • 特殊加工ネットによって快適な使用感
  • 切り子ベースネットで立ち上がりがアップ

新・編み込み方式採用

従来のカツラの装着方法は、基本的に接着剤などを使用して頭皮にピタッと貼り付けるタイプが主流である。

これを、「頭皮に土台を作って編み込む」という新しい発想によって作られた方法が、このHP-1のかつらになる。

  

接着剤や金具などを使用せず、しっかりと頭皮にフィットさせることの出来る「ツインストラウンドシステム」により、接着剤や金具を使わないで頭皮に土台を装着させる。

その後、ウィッグに地毛を編み込んで結着させ、ヘアスタイルを調整していくといったもの。

かつらを装着した後は、そのままシャンプーもすることもできる。

ベース素材にもこだわっている

ベース素材には、吸水速乾性に優れた「特殊加工糸ソアリオン®Y」を使用。

通気性も良く、蒸れにくいのが特徴だ。

また、「切り子ベースネット」を使用することで髪の毛の立ち上がりがアップしたように見せることもでき、自然さとボリューム感を両立させている。

このベース素材は伸縮性と耐久性に優れ、乾きやすい性質をもつため、シャンプー後のセットが楽になるといった特徴もあるので、非常に優秀なベース素材である。

アデランス「HP-1」の料金は?

HP-1には、「買い取り価格」と「リース価格」二つの料金が設定されている。

※ちなみに「リース」とは、商品を購入するのではなく、レンタルという意味。

① 買い取り価格

買い取り価格は通常のオーダーメイド商品と同じく、作製するサイズの面積によって価格が変わる。

大きさ 料金
~49 ㎠ 189,000円
50~99㎠ 262,500円
100~200㎠ 367,500円
201~300㎠ 493,500円
301~400㎠ 619,500円
401~500㎠ 682,500円
501~600㎠ 735,000円
601~700㎠ 787,500円
701~800㎠ 840,000円
801~900㎠ 892,500円

② リース価格

リース価格の場合は作製サイズに制限があるため、3種類のサイズから選ぶことになる。

大きさ 料金
Sサイズ(25~300㎠) 166,950円
Mサイズ(301~380㎠) 200,550円
Lサイズ(381~529㎠) 222,600円

また、リース価格の場合は2年目以降「更新割引」が入るため、3年目までは上記した初年度の料金よりも安くなっている。

元社員
元社員
リースで契約した方が断然お得である

アデランス「HP-1」のメリット・デメリットは?

次にHP-1のメリットデメリットについても軽く触れておこう。

実際HP-1を扱って感じたメリット・デメリットは以下の通り。

  • 結着力が強いため激しい運動も可能
  • 製品はタフ。水に強くシャンプーも出来る
  • 編み込むので地毛に負担がかかりやすい
  • 製品の種類が少ない

ぶっちゃけ「HP-1」が好評なのは最初だけだった

激しい運動でもしっかりと結着しているため、「外れる心配もなく頭皮のシャンプーが出来る」というのがこの商品最大の売りであった。

しかし、編み込むことで地毛に負担をかけやすいことと、従来の接着力に慣れている既存のお客様からすると、違和感を感じるという声も少なくはなかった。

そのため、2012年の販売当初は盛り上がったものの、徐々に元の接着剤による取り付け方の方が良いというお客様が増えてきた。

また、その後はアデランスでもこのタイプの取り付け方に合わせた商品が発売されず、製品自体が非常に少なくなっている。

「HP-1」と「フレックス」比較してみてどう?

HP-1とフレックスを比較してみるとこんな感じになる。

HP-1と同じく「編み込み方式」で装着するアデランスの商品に、「フレックス」という商品がある。

フレックスは「段階的に毛量を増やす」といった発想で徐々に増やしていく増毛方法であり、「増毛ピンポイント」の先駆けともなった商品である。

最大で5段階まで増毛することが可能なフレックスは、使用するお客様の要望によって増毛する量を調整することができるのである。

取り付け方が似ているこの商品と、HP-1を比較すると、個人的にはフレックスの方が良い。

理由は「取り付け時の安定感」が抜群に違う。

HP-1はデメリットの項でも説明した通り、カツラに慣れている人には取り付け時に不安が残る。

同じ編み込み方式ではあっても、接着剤を使用することでしっかりと接着することの出来るフレックスの方が、使用していく上で安心感があり心強い。

とは言え、フレックスもHP-1の次に並ぶほど、アデランス商品のなかでは不人気な製品であった(笑)

私もアデランス在籍中、研修などで学んだ経験はあるが、実際にお客様で使用していた人を見たのは数える程だった。

まとめ

結論だが、わざわざHP-1にする必要はないと思われる。

発売された当初は人気もそこそこありましたが、新商品が出るにつれ使用するお客様も少なくなっている。

カツラを考えてる読者は、ヘアクラブやフリーダム定額制の方が断然おすすめなので、そっちにした方が良い。

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